じいちゃんへ

じいちゃんが死んでしまった。じいちゃんのことを忘れないための記録です。

実は、じいちゃんが死ぬ前の日に夢を見た。

 

よく死んだ人が夢に出てきた、という話は聞いたことがあったけど

まさか自分が見るとは思わなかった。

 

家の茶の間で、家族で会話をしている夢。

そこに、親戚のみんながどんどん集まってくる。そこにじいちゃんが居たかはよく覚えていない。家族の夢を見ること自体ひさしぶりだった。集まって、たわいもない話をしているだけの夢。なんでこんなに集まってるんだろう?そこで目が覚めた。

 

その前日、わたしは深夜まで夜更かしをしていた。

カルテットにはまり、スマホで動画をみていた。そしてなぜか松たか子の“明日、春が来たら”を無性に聞きたくなり、YOUTUBEでリピートしつづけているうちに寝ていた。

 

このところ週末はとくに予定もなく、とてもだらだらと過ごしていたので

時間があるときに実家に帰ればよかったと、ものすごく後悔した。

 

じいちゃんに最後に会ったのは今年のお正月のとき。

ここ数年、帰省すると決まって書き初めをしていた。

面倒くさいなぁと思いながらも、書き初めをするとじいちゃんとばあちゃんが喜んでくれるので続けていた。筆文字には多少の自信がある。決して人のことをほめないじいちゃんが、うまいと言ってくれるのがうれしかった。

それが最後になるなんて思ってもいなかったけど。